他のギャンブルよりも勝ちやすい?

「これまでのギャンブルはペイアウト率が宝くじで50%、競馬・競輪では75%、パチンコ・パチスロなら80-90%!これに対してオンラインカジノは何と95%と断然有利!」

「オンラインカジノは土地代や人件費がかからない分、ランドカジノに比べてペイアウト率はアップ!」

オンラインカジノの宣伝ではこのような謳い文句を見かけます。

各ギャンブルの数値だけを見れば間違いではないのですが、これには当然カラクリがあります。

◆ペイアウト率の算出方法は2つある!
ペイアウト率の算出方法は2種類あります。
まず1つめの方法。これは延べベット数に対するトータルの払い戻しの割合をみます。
主にパチンコやパチスロで使われる計算法です。

具体的に言うと、ゲーム数をこなした分だけ設定された値に近づくものです。パチンコで「あと1回、あと1回」と続けているうちに大当たりが来てトータルで見ると±ゼロかな、という時ありますよね。このようにトータルで見た時のペイアウト率を見るのが一つめの方法です。ちなみにこれは「プレイ効率によるペイアウト率」とも呼ばれます。

2つ目ですが、入金(購入)総額に対する出金(払戻)総額の割合から算出する方法です。
宝くじや競馬・競輪で用いられます。胴元に入った額の一部を手数料等として控除し、その残りを賭けた側に配分していきます。「還元率」とも呼ばれるようです。

◆1の方法でパチスロのペイアウト率を考察
この場合、ギャンブルの収支や胴元側の利益はプレーヤーがそのマシンでどれだけプレーしたかによって左右されます。最終的な収支はマシンに入金された総額と、払い出した総額の差となります。

パチスロを例に考えてみましょう。ペイアウト率110%、90%に設定したマシンが2台あるとします。両方を開店から閉店まで「同じプレー数で」稼働させた場合、トータルで見たペイアウト率は(110+90)÷2=100%となり、店側とプレーヤー側の収支はトントンです。

では90%の台は殆ど稼働させず、110%の台をフル稼働させたとしましょう。当然110%の方に比重が傾くのでトータルのマインペイアウト率は110%に収束します。

◆2の方法で宝くじのペイアウト率を考察
宝くじの場合は購入金額に対して、賞金がいくら貰えるかの計算となります。
例をあげてみましょう。ペイアウト率45%(控除率55%)の宝くじが1枚1000円で販売されたとします。1枚売り上げるごとに、その55%は胴元側にプールされます。この場合だと1枚に付き550円が胴元側に保障されるということです。そして残る450円が当選者の賞金として使われます。いくら購入しようと控除率が変わらないので購入額の55%は必ず胴元側に入ることになります。

◆オンラインカジノのペイアウト率は?
この場合の算出方法は1の方式です。大体96-98%に設定されており、パチスロを例にすると全台最低設定の機械割で運営していることと同じです。
では2の方法で見た場合はどうでしょう。プレーヤーが入金した総額に対して、カジノ側が支払う総額の割合を求めることとなります。しかしこの方法でペイアウト率を算出したカジノサイトはありません。

「これまでのギャンブルはペイアウト率が宝くじで50%、競馬・競輪では75%、パチンコ・パチスロなら80-90%!これに対してオンラインカジノは何と95%と断然有利!」

これは冒頭で挙げたキャッチコピーの一例ですが、これを見ると算出方法が違うジャンルが同列に比較されていることが分かります。算出方法が違う数値をそのまま比較するなんて統計学的にはとんでもない誤りです。

オンラインカジノでは、各マシンのペイアウト率が100%を超えないように設定されているのでトータルで見ても決して100%を上回ることはありません。そのため入金に対して出金される割合は、プレーの回数が少ない場合だとパチンコ・パチスロの85%を切る可能性があります。

このような算出方法の違いに気付かず、表面的な数値のみで比較するとカジノ側の思うつぼです。カラクリを理解していれば、安易に飛びついてしまうこともないはずです。しかもペイアウト率の設定はオンラインでもランドカジノでも同じです。土地代や人件費がかからないから…なんてぬるい話があるはずありません。安易なキャッチコピーに踊らされないようにしましょう。









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